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父親がPTAというお母さんワンダーランドに踏み入るためのテクニック

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前回に続いて、父親のPTA活動を考えるイベント「メンズPTA」で行われたフリートークの内容をダイジェスト版にてお届けします(2015年1月31日開催/主催:NPO法人ファザーリング・ジャパン ※以下略してFJ)。 司会進行は“イクボス”として知られる川島高之さん、登壇者はFJメンバーの父親4人と、大田区立嶺町小学校PTO団長・山本浩資さん、区立小学校でPTA副会長をしている友口乃莉子さん(仮名)、『PTAをけっこうラクにたのしくする本』著者・大塚玲子(記事執筆者)の7人。

後半は会場から質問を受け付けつつ、母親ばかりのPTAに父親が入っていくためのコツや、本部役員の選考方法、学校との協力体制づくりなど、実践的な内容で盛り上がりました。

お母さんたちとうまくやるコツ

村上さん

村上氏のPTA活動を紹介するパワーポイント資料より。会場からは「こんな写真を公開して(奥さんは)大丈夫か?」と心配する声が上がったが、「妻のほうがノリノリでした」と村上氏。

父親はどうやって活動に入ればよいのか?

山本さん

大田区立嶺町小学校PTO団長 毎日新聞社会部記者の山本浩資さん。もしドラPTA改革を実施し、PT「A」の「え~(いやそう)」をやめて、PT「O」で「おー!(元気な応援団風)」にし「会長」ではなく「団長」と称することにした。

踊らない人を踊りたい気にさせる方法

福井さん

NPO法人KIRALI代表の福井正樹さん。17年前、介護のために東京から鳥取に移住。PTA会長や自治会長、県P連の会長などを歴任。妻はベテラン教員。

「PTAの私物化」問題

村上さん

NPO法人ファザーリング・ジャパン理事の村上誠さん。実母の介護を機に兼業主夫になった。毎日「愛夫弁当」を作る愛妻家。

なにはともあれ「子どものため」に

川島さん

NPO法人コヂカラ・ニッポン代表、NPO法人ファザーリング・ジャパン理事、商社系上場企業の社長を務め“イクボス”として知られる川島高之さん。「MBAよりPTA」と仕事力を鍛えるのにPTA活動が適していると発信している。

PTA活動のために会社を休めるのが理想

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文:大塚玲子 撮影:内田明人 編集:渡辺清美


「会社=人生」になるほど生きづらい──仕事人間のためのコミュニティ参加ステップ

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仕事を続けながら、地域のコミュニティ活動にどう関わればいいのか──。こう疑問に思い、なかなか最初の一歩を踏み出せない方も多いのではないでしょうか。前回に引き続き、お話を聞いたstudio-Lの山崎亮さんは「段階的に参加することが重要だ」と話します。

日本各地のコミュニティに飛び込み、地道な活動を続けてきた山崎さんに、ビジネスパーソンがコミュニティに関わる具体的なステップ、仕事人間にならないこと、便利な人生ではなく、豊かな人生を選ぶことのすすめについて伺いました。


「スペイン料理が大好き」だけでもOK、まずは職場近くのコミュニティを探せ

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山崎亮さん。studio-L代表、東北芸術工科大学教授(コミュニティデザイン学科長)、慶應義塾大学特別招聘教授。主な著書に『コミュニティデザイン(学芸出版社)』『ソーシャルデザイン・アトラス(鹿島出版会)』『コミュニティデザインの時代(中公新書)』『まちの幸福論(NHK出版)』などがある

50%の人はいま勤める会社がなくなる?「会社=人生」は避けよう

数百万の年収を捨てても、生活の質が上がった理由

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studio-Lのみなさん 撮影者:生田公二様

便利な人生と豊かな人生、死ぬときに後悔しないのはどっち?

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(取材:小沼悟、撮影:橋本直己


仕事人間ほどコミュニティ活動?
認められたい願望が強い会社員ほど参加すべき? 山崎亮「社会人からのコミュニティ入門」

私が博士号を取っていなければ、会社は今の10倍になっていたでしょうね

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Zohoとサイボウズ──エンタープライズITの世界で戦う両社のトップに共通項があるとすれば、それは「既存のルールをぶち破る」ことかもしれない。Salesforceの買収を断り、大学を作ってZohoを育てるシュリダー・ベンブCEOに、サイボウズ 社長の青野慶久が常識の破り方を聞く。

Breaking the rules ──ぶち破れないルールに価値はない

学歴ゼロ、高卒人材を採用する

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シュリダー・ベンブCEO。南インド・チェンナイ生まれ。インディアン・インスティテュート・オブ・テクノロジー・マドラス(IITマドラス校)に在籍後、米国にてプリンストン大学を卒業。1996年、ZOHO Corporation(旧AdventNet Inc.)を共同で設立し、現CEOを担う。大手機器ベンダーや通信キャリア向けのネットワーク管理ソフトウェアから中小企業向けのクラウドサービスまで幅広い事業展開に貢献。日本のものづくりを敬愛し、特にホンダの文化に傾倒

博士号なんか取ったのは間違いでした

学歴志向で思考が停止していませんか?

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青野慶久。1971年、愛媛県生まれ。大阪大学工学部情報システム工学科卒業後、松下電工株式会社(現 パナソニック株式会社)入社。1997年サイボウズ株式会社を設立。2005年より代表取締役社長。育児休暇を2度取得してきた「自称・イクメン社長」

もしあなたが今日、明日幸せでないのなら、生きる意味って何?

※ZOHO シュリダー・ベンブCEO×サイボウズ青野慶久CEO対談、中編・後編は後日、公開予定です。

翻訳:河崎環/写真:橋本直己


青野慶久が聞く「教育と働き方」
立派な大学を出た人は“21世紀の絶滅危惧種”?! 大前研一に聞く
日本人全体が働く意識を変えなければならない時期が今だ 前刀禎明に聞く

創業18年目で企業ロゴを刷新、サイボウズ社長 青野慶久の意思決定と胸の内

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18年ぶりに刷新するサイボウズの新しい企業ロゴ

サイボウズが創業以来18年ぶりに「企業ロゴ」を刷新する。これまで使ってきたロゴを変える意思決定をもたらしたのは何か? サイボウズ社長の青野慶久に聞く。

創業18年目で企業ロゴ刷新、その思い

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「サークルをモチーフにする」と決定

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こちらはサンプル画像です

岡田武史さんが来た! FC今治のユニフォームでロゴ採用

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FC今治のプラクティスウェアにサイボウズの新しい企業ロゴがプリントされる


サイボウズの企業ロゴが変わる?
初の企業ロゴリニューアル 2015年7月の東京オフィス移転を機に利用開始(プレスリリース)
なぜサイボウズは企業ロゴをクラウドソーシングで3つも作るのか?

ハッカーの遺言状──竹内郁雄の徒然苔第17回:辭典の楽しみ

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元祖ハッカー、竹内郁雄先生による書き下ろし連載の第17回。今回のお題は「辭典の楽しみ」。

ハッカーは、今際の際(いまわのきわ)に何を思うのか──。ハッカーが、ハッカー人生を振り返って思うことは、これからハッカーに少しでも近づこうとする人にとって、貴重な「道しるべ」になるはずです(これまでの連載一覧)。

文:竹内 郁雄
カバー写真: Goto Aki

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今回も楽しもう。

辭典、すなわち辞典には、字典とか事典といった漢字もある。ちゃんと意味の区別があって、やはり百科事典だし、やはり漢和字典だろう。辞典は比較的万能な言葉である。フリー百科事典であるWikipediaによれば、辞書は紙媒体以外の辞書を含むことが多いと書いてある。オレンジ色はオレンジ以外のオレンジ色にも使われる、と言われたような気分になる。

辞典は引くものであって、読むものではないと一般に思われている。しかし、小さな辞典ではあるが、私は大昔に全ページを斜め読みしたことがある。すでに世の中で有名になっている三省堂の「新明解国語辞典」だ。この辞書名に「おもしろい」をつけて検索すると傑作というか、かなり的を射た語義解説が紹介されている。実に的確に言葉のニュアンスが伝わるように書かれているのだ。高い見識と文才がないとこのような語義解説は書けない。私が読んだのは第2版だが、多分その版にしか出ていない「官舎」の第2の意味は、「公務員などに不当に安い家賃で提供される住宅」である。編集主幹の山田忠雄氏が押し切ったという「マンション」の語義解説、「スラムの感じが比較的少ないように作った、鉄筋のアパート式高層住宅」も傑作だ。

面白いことだけを狙った辞典に、ビックリハウス版国語辞典「大語解」がある(写真1写真2)。玉石混淆だがかなり面白いものも載っている。これは雑誌「ビックリハウス」への読者の投稿を編纂したものである。シモネタ系が多いのだが、私が講義などでよく引用させてもらったのは、その中の回文(逆さまから読んでも同じ文──ただし、濁点、促音などの差違は無視する)編に出ていたもので、ほかとは違う輝きを放っている。

今赤き糸結ばれ、はずむ吐息が甘い。
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写真1(上)、写真2(下):ビックリハウス版国語辞典「大語解」、1982年4月1日発行の初版である。いま気がついたのだが、結構な稀覯本のようだ。中の紙が、ここまでいくかというほど茶色に変色している。そのうちボロボロになって崩れそうだ。左上にくだんの「今赤き糸……」が出ている。

◆     ◆     ◆

分厚い辞書の使い道は多くある(※1)。接着固定化のための重しとか、枕にするとか、バーベル代わりにするのが普通だろうが、私が昔いた研究所でよくやったのは、サイコロ代わりの使用法である。分厚い辞書を閉じておいて、エイヤッと開く。開いたページ番号の下1桁が出た目である(もちろん、偶数か奇数かは先に決めておく)。

このエイヤッが私の研究人生に大きな影響を与えたことがある。私は1970年代の後半に、それまで開発していた「LIPQ」(リップクと読む)や「LIPX」(リッペケと読む)とは違う新しいLisp言語を設計・開発することを決意した。せっかくだから新しい言語にはいい名前をつけたい。ファイル名の拡張子は(実はいまでもその伝統が生き残っているが)当時の事情で3文字だったから、できたら3文字で、発音しやすい言葉がよかった。ちょっと考えてもいい言葉が思いつかない。そこでエイヤッをやった。

辞書は小学館の「ランダムハウス大英和辞典」第1版である(写真3)。3048ページの分厚い辞書だが、これをまさにエイヤッとめくった。すると、いまでも信じられないのだが、一発で「Tao」という見出しのあるページが開けたのである。巡り合わせとはこのことだろう。

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写真3:小学館の「ランダムハウス大英和辞典」第1版。Taoの見出しがある2649ページを開いたところ(上)。一番右のコラムの中間あたり(下)。

ランダムハウス第1版によれば、Taoの語義は次のとおりである(※2)。

[1](道教の哲理で)道:それによって万物が生起または存在・変化する宇宙の原理。
[2]道理、法則:人間活動または人間行動の合理的基盤。
[3]道:老子・荘子にはじまる中国道教の中心概念;この道を守れば不老長寿が得られるという。
このうち、[3]は老子の時代よりあとに、一種の新興宗教として生まれてきた道教の教えであり、老子の思想と直接の関係はない。[1]と[2]は、およそプログラミング言語を設計して世に問おうとしている研究者にとってはこの上なく背中を押してくれる語義である。しかもピタリ3文字だ。要するに、これから取り組もうとする新設計の言語にこれほど相応しい名称はほかにあろうはずがない。名前だけで、元気百倍になれる。これが縁で、老子の勉強を少しすることになってしまった。実際、このあと、同じTaoという名前でお互いにまったく異なる言語を3つ連続して開発することになったのである。

英和辞典の好みは人それぞれだろうが、私は「ジーニアス英和」が好きである。英文を書くために英和辞典を使うことが多い私にはとても役立つ説明になっていて、例文も要を得ていると感じるからである。例文が多いということではランダムハウスの第1版もいいのだが、やっぱり重すぎる。

さて、このごろは重たい辞書を引くことがほとんどなくなった。ポケットに重さ30kg以上の辞書が格納できる電子辞書(確かに、電子辞典とは言わないなぁ)に移行したのである。しかし、電子辞書ではエイヤッができないし、周囲を見て何か気づくということも少ない。そんなわけで、自宅にはこれらの重い辞書がまだちゃんと保管してある。それに近いというか、連想を働かせることができたので愛用していたRogetのThesaurus(解説のない類語辞典のようなもの、写真4)は、私がときどきアップデートしているカシオの電子辞書から消えてしまった。なので、古い電子辞書も捨てられないし、紙の分厚いThesaurusも捨てられなくなった。しかし、最近は電子辞書すらあまり持ち歩かなくなった。インターネットで通常のことは調べがついてしまうからである。時代が変わったなぁと思う。持ち歩けない重い辞書の時代から、膨大な辞書にどこにても「囲まれている」時代になったのだ。

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写真4:「Roget's International Thesaurus」。言葉を探すときにはかなり役に立つ辞書である。

◆     ◆     ◆

辞典には引いたり、読んだり、運命サイコロにしたりなどいろいろな楽しみ方がある。しかし、辞典を作るのはさらに楽しい。さらに楽しいだけに、それに見合った、さらなる苦しみもある。前回の遺言状にも紹介した諸橋大漢和辞典の編纂にはどれだけの努力が費やされたのか、想像するだけで気が遠くなる。楽しまなくては絶対にやり遂げられなかったのではなかろうか。それでも「辞書に囲まれている」時代に自分で辞書を作るのは一考すべき価値がある、というか一言でずばり、楽しい。

遺言状第4回「コンピュータの中の妖怪」はいわば「ミニ妖怪辞典」の編纂であった。3名からなる臨時特殊科学分析斑はわずか2日間で23語の語彙を収集し、厳正かつ適切な解説を加えたのである。その間のテンションは相当にきつかったが、しかし一方で新しい発見を心から楽しんだ。

コンピュータ関係の楽しい辞書では「the HACKER'S DICTIONARY」が有名である(※3)。写真5の左に示したのは1983年版(初版、139ページ)で、著者にはGuy Steel Jr.やRichard Stallmanが名を連ねている。その後膨大な数の人の執筆が加わって、568ページの第3版が1996年に出ている。私は第3版は翻訳しか持っていない(写真5の右)。こちらのほうは677ページもある。よくぞ訳しました、と感服。

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写真5:左がthe HACKER'S DICTONARY第1版、Harper & Row Publishers、1983年。右が同第3版の翻訳「ハッカーズ大辞典」、福崎俊博訳、ASCII、2002年。

HACKER'S DICTONARYとか妖怪辞典とか情報科学辞典といった、分野を限定した特殊な辞典は数多い(※4)。それとは違った意味での特殊な辞典の最右翼というか、元祖にあたるのがアンブローズ・ビアスの「悪魔の辞典」(写真6)であろう。これは悪魔についての辞典ではなくて、世の中の語彙に真に正しい語義をつけようとした最初の辞典である。100年以上前の本なので、時代背景などを知らないと分かりにくいところが多いが、100年以上前にキリスト教文化の中でこんな辞典が書かれたということ自体がすごい。

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写真6:アンブローズ・ビアス、筒井康隆訳、「筒井版 悪魔の辞典」〈完全補注〉。講談社、2002年。さすが構想9年もかけた筒井版、それ以前の翻訳に比べてずっと読みやすい。原著は1911年にビアス自身が過去の連載をまとめた全集の形で出版された。

このほかにも「悪魔の辞典」と銘打った辞典が日本でもいくつか出版されている。しかし、実は出版の日の目を見なかった「悪魔の辞典」もある。40歳以上の読者でないと記憶がないと思うが、共立出版から刊行されていた「bit」というコンピュータ・サイエンス誌に、1985年4月号から、bitが休刊になる2001年4月号まで16年間にわたって「bit悪魔の辞典」としてコラム連載されていたものである。

この辞典の原著者はアレクセイ・ダリーデスカヤ・ヘコイタノワという、男だか女だか分からない名前のロシア人である。私も翻訳の一部を手伝ったが、実に正体不明の人物だった。その後、共立出版から辞典としてまとめて出版しようという案が出たとき、意味不明なところが多く、読解に苦労するこの辞典にちゃんと評釈、注解をつけようということになった。作業は途中まで進行したが、時代背景を色濃く写したこの辞典はますます意味不明になり、結局出版計画は棚上げになったままとなったのである。進歩あるいは退歩の激しい分野に関する辞書編纂には大変な苦労が強いられることを示すよい例になっている。

お蔵入りになった原稿には、タイトルが「情報処理技術の正しい体系化を目指した不滅の金字塔 bit悪魔の辞典 第2版」とある。第1版も出ていないのに、第2版と書いてあること自体がすでに怪しい。せっかくなので、約200項目のうち、2つだけ紹介しよう。文部省とか通産省という役所の名前が出てくるので、その古色蒼然さが窺えよう。


◎分散システム(Distributed System)
お金や危険を分散して効率を上げようというシステム。以下のようにいろいろな方式がある。

[1]マネー平等共有型マルチプロフェッサ・システム(UMA、Uniform Money Access)
その道の重鎮と思われるプロフェッサが何人かいるとき、誰か1人だけに予算をつけてプロジェクトを興すわけにはいかない。そこで、メイン・マネーを平等に共有するマルチプロフェッサ・アーキテクチャをとることが多い。しかし、このような構成では、マネー・アクセスの相互排除問題と成果報告の同期問題が難しく、また、成果発表会でどのプロフェッサに「トリ」を務めてもらうかなどプログラム作りに大変な神経を使ってしまう。文部省の科研費(※a)の運用はこのタイプが多い。
[2]マネー非平等共有型マルチプロフェッサ・システム(NUMA、Non-Uniform Money Access)
UMA型はマネーの共有がユニフォームであるが、マネーの総額が大きくなるNUMA型では、プロフェッサが2人以上でマネーを共有する小さなグループが複数個でき、それらがお互いに連係しあう形になる。実際には、グループの間でマネーの多寡をめぐる反目があったりしてプロジェクトは失敗することが多い。キャッシュ・マネーの管理はUMAよりも難しい。通産省が行った第五世代コンピュータ計画(※b)はこのタイプである。
[3]マネー分散型マルチレシーバ・システム(NORMA、No Receipt Money Acceptance)
永田町で主に首相・閣僚経験者たちによって採用されている危険分散システム。NUMAよりもさらに多くのマネーを処理するために、このシステムの構築には記憶力の弱い秘書や妻が何人も必要になる。

【評釈・注解】
巷間では、プロフェッサよりもはるかに矮小な概念であるプロセッサを多重化・分散化することを研究している向きもあるが、まだ尻が青い。強大な権力を持つプロフェッサをいかに効率よくおだてて機嫌をとるかが、日本株式会社での出世術であることを認識すべきである。さらにその上の最高権力者である政治家たちは分散システムの研究のかがみである。

尻の青い研究者たちが言っているUniform Memory Access、 Non-Uniform Memory Access、No Remote Memory Accessといった術語は、Moneyという最も重要な概念を安い黒ゲジゲジ(メモリチップ)ごときと混同しているがゆえに、実用的なインパクトをまったく持ち得ない。竹ヤブにメモリを捨てて誰が拾ってくれるというのだろうか。

※a:正式には科学研究費補助金。
※b:日本発の人口知悩マシンをPrologという言語をベースに作ろうとしたプロジェクト。Epilogはどうなったと、一時騒がれた。


◎ソフトウェアの良心論(Quantum Theory of Software)
世紀末の1999年、SUN(※c)が沈み、Apple(※d)が落ちるのを見た英国の化学者ニュートン(あのニュートンの子孫)は、ソフトウェアにも力学があることを発見した。彼はそれを4つの法則にまとめた。

[1]慣性の法則:すべてのソフトウェア・プロジェクトは外力が加わらないかぎりお金と人を食い続ける。
[2]加速度の法則:入力を与えられたプログラムは、その入力の量に従ってバグ発生の度合いを加速度的に高める(すべてのプログラムは入力されないかぎりバグを発生しない、ということが、この法則の系として容易に導かれる)。
[3]反作用の法則:ユーザからのクレームに対しては、必ず「そんなことはない」とか「それは仕様です」というレスポンスが返る。
[4]万有斥力の法則:コンピュータ会社相互の間には、おのおのの会社規模に比例し、かつお互いのセールスマンの平均ニアミス距離の自乗に反比例した排斥力が働く。

ニュートンの法則は多くの場合に、ソフトウェアに関する経験則に合致したが、これだけでは説明しきれない現象があることも知られていた。たとえば、1980年代末から観測されたOSF(訳注:Open Software Foundation。IBMとDECが中心となって運営している野外ソフトウェア運動)とSUN-ATT連合(訳注:Unix Berkeley Synesthesia Depressionという共通の病気にかかっていることによって結束している患者同盟)の間の巨大な排斥力は、内部に弱い結合力と、強い結合力があるといったある種の統一場理論を考えないとつじつまが合わないものであった。

これに解決を与えるきっかけとなったのはマックス・ブランクである。彼は、プログラム・ステップの水増しのために、空白行つまりブランク行を最大にする研究(※e)を行っていたが、そうした場合にも、ソフトウェア・エンジニアには空白行を一定以上にしないという最小単位の良心 h があることを発見した。これをブランクの貞操(※f)という。

これに引き続き、究極のコピーツールの研究を研究していたアインシュタイン(※g)が、驚くべき発見をした。それはすべてのプログラミング言語の速度がCを超えられないことである。彼のこの特殊相対論により、Cより速いと謳っていたturbo Cは公正取引委員会に摘発されることになった。彼はその後、ソフトウェアに関する諸問題がすべて、実はソフトウェア・エンジニアの働きすぎに起因していることに気がつき、ブランクの良心論と彼の特殊相対論を統合した新しい理論を提唱した。これは「みなさん、5時になりました。よい子は早く帰りましょう」という理論で、一般早退論と呼ばれている。しかし、これが統一場理論として完成するにはまだ時間がかかるようである。

【評釈・注解】
この項は、原著者が、Cより速いアセンブラという言語でプログラムを書いたために未来を一瞬垣間見たことに基づいているという。現代物理学の常識を超えているとか、これこそノーベル平和賞に相応しいとか、原著者が興奮してしまい、言っていることがよく分からなくなった項目である。

※c:SUN macrosystemsのことではない。念のため。
※d:リンゴはかじられてから落ちるのか、落ちてからかじられるのかに関する、フレーゲとヴィトゲンシュタインの一連の書簡論争は興味深い。
※e:この研究の過程で、プログラムの空白行を最大にすると、ビットマップディスプレイからの黒体放射が最大になるなどの有名な結果が出ている。これは従来の黒地の文字端末では理解できないことであった。マックス・ブランク研究所が2005年に発表したステルスプログラミング言語は、スペース、タブ、改行、ベル(Control-G)の4種類の文字だけからなる見えない言語である。4種類の文字があるので、0と1だけの二進法より短くプログラムが書けるので注目を集めている。ディスプレイに表示しても印刷しても何も見えないので、産業スパイ対策は万全である。達人はベルの音のリズムだけでプログラムの概略が分かるらしい。
※f:ブランクの定数ともいう。
※g:そういえば、1980年代には、不法コピーを可能にするハードを販売していた同名の怪しい会社があった。


この例だけを見ても分かるように、意味不明でありながらも、辞典という形で、真実を究めようとしたヘコイタノワには教えられるところが多い。辞典を作るということは自分なりに森羅万象を整理することなのである。(つづく)


※1:意識してなかったのに、なぜかここでは辞書という言葉になった。こちらのほうが物理感というか重量感を醸し出すニュアンスがあるからだろうか。
※2:ランダムハウス第2版は、第1版とまったく異なる辞典になった。第1版は英語版の翻訳に近いのだと思うが、語義が説明的である。第2版はどうも日本側の編纂が深く入ったのだろうか。一見して例文の数が減ったが、訳の日本語語彙は増えたと思う。ただし、Taoの語義は第1版より素っ気なくなった。確かに第1版のように説明されると意味はよく分かるが、翻訳にはちょっと辛い。
※3:「The Computer Contradictionary」という素晴らしいタイトルの本もある。
※4:Rubyの開発者として有名な笹田耕一さんからつい最近聞いた話だと、彼は高校のころ図書館にあったアルゴリズム辞典を読んでコンピュータ・プログラミングに開眼したとのこと。やっぱり辞典を読む人がいるのだ。

竹内先生への質問や相談を広く受け付けますので、編集部、または担当編集の風穴まで、お気軽にお寄せください。(編集部)


この記事を、以下のライセンスで提供します:CC BY-SA
これ以外のライセンスをご希望の場合は、お問い合わせください。

サイボウズOffice192(イクジ)をイクメンのあおむろひろゆきが使ってみたらこうなった……

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「ワーママやイクメンなどのパパママ世代の働き方が多様化してきている今、情報共有の複雑化は進む一方だ。企業に導入されるべきグループウェアも今まで以上にこのようなパパママを支援するツールでありたい」

そんなコンセプトの元、サイボウズからパパを育成するグループウェア「サイボウズ Office 192(育児)」が登場! あの「サイボウズ Office 0(Love)」から早5年。子供とともに成長していきたいパパ代表として、育児4コマが大反響を呼んでいるあおむろひろゆきさんに使用感レポートをお願いしてみたところ……

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定時で帰らざるを得なくなる

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なぜだろう仕事が終わらない × 天使がパパの帰りを待っている = 「ウオオオオオオッ(今すぐにこの仕事を終わらせて会いに行くから待っててね・・・!!!)」

パパの想定を超えるサプライズが訪れる

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パワーアップしたプレゼント管理機能は、期待を遥かに上回るハイスペックさのようです。

子どもの恋に恋わずらう

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サイボウズが誇るビッグデータから独自のアルゴリズムで導き出されたものは、時として受け入れがたい現実を突きつけるらしい。

パパママの愛ももれなく成長する

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イクメンとしてだけでなく、良き夫としても成長できるとは!なんて理想的なんでしょう。

サイボウズが誇るビッグデータと独自のアルゴリズムは、イクメンを目指して頑張るパパを全力でサポートします。

あおむろさんが使用した機能のほかにも「スケジュール(ママ承認制)のダウト機能」や「記念日アラート(解除不可)」、「イクメン診断(楽しい)」など、全部で9機能が標準装備されています。こんなに至れり尽くせりでお値段なんと、192,000,000円! 安くはない! しかし、これであなたもイクメン間違いなし!

是非この機会に「サイボウズ Office 192(育児)」を導入してみませんか?

※ハッピーエイプリルフール※


2014年の4月1日は、サイボウズ社長 青野の席がなくなりました(本当)
【プレスリリース】サイボウズ、社長席を撤廃し社長をフリーアドレス化

家事のルーチン化で日々のタスクを乗り切る──コデラ総研 家庭部(37)

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テクニカルライター/コラムニストの小寺信良さんによる「techな人が家事、子育てをすると」というテーマの連載(隔週木曜日)の第37回(これまでの連載一覧)。今回のお題は「家事のルーチン化で日々のタスクを乗り切る」。

文:小寺 信良
カバー写真:風穴 江(「tech@サイボウズ式」編集部)

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普段私たちの仕事というのは、どこかで終わりや区切りがある。納品するまでかもしれないし、就業時間が終わるまでかもしれない。何かしら単位で区切れるプロジェクトは、タスクの進捗が分かる。お尻から逆算していって、ここまでにこれができてないとヤバイといったことは、自ずと導き出されるからだ。

家事がこういったビジネスと大きく違うのは、家事には終了点がなく、延々と生きてる限りループするタスクの集合体だという点だ。燃料を消費しながら回転するエンジンに近い。プロジェクトとしての全体のサイズや期間が存在しないので、こういうものに進捗は発生しない。ただ、放置するとスタックはする。いったん1つのタスクがスタックすると、全体の回転が破綻するので厄介である。

ではなぜスタックするのか。それはタスクを毎回イレギュラー処理でこなそうとするからである。気がついたらやろうとか、目に余るようになったらやろうとか、今日は疲れたから明日でいいやとか、なんらかの閾値を設けてしまうからだ。

この閾値は、数値的なものではなく感覚的なものなので、必ず変動する。「目に余るようになったら」のようなふんわりした基準は、だんだんと「目に余る」に耐性がついてきてしまい、閾値がどんどん上がってくる。しまいには「汚部屋」と呼ばれるまで掃除を放置したり、洗濯物が2週間溜まって着るものがなくなり、仕方なく下のほうからまだマシなパンツを引っ張り出して履くとか、靴下を裏返しにしてもう1回履くとか、マンガでしか見たことないようなことが実際に行なわれてゆく。こうなるともう飲み会のネタとしても笑えない。

こういった事態は、「まともに暮らす」という意味や目的がない場合が危険である。特に独身で一人暮らしのケースでは、その状態を見る他人がいないので、放置状態に陥りやすい。一方筆者宅が男一人の割にその状態に陥らないのは、子どもが学校に行っているからである。平日は必ず同じ時間に起き、学校にやり、夜はメシを食わせて宿題をやらせ、風呂に入って寝かせる。こういった時間が固定されたパターンで生活する者が家庭にいるなら、そこを軸に筆者の行動を合わせ込んでいく。

いや合わせ込んでいける、と言い直したほうが正確だろう。文筆業とは基本的に自営業であり、いつ起きていつ寝てもいい。仕事にしても、いつやってもいい。そういう職業だから、パターンで動く相手に合わせられる。

逆に言えば、家事だっていつやってもいいわけだが、そうなると前出のように家事をイレギュラー処理しているのと変わらなくなってくる。だから毎日の家事は完全に固定ルーチンの中に組み込むことにした。

「やらなきゃ」を日常に埋め込む

次の図は、筆者の平日のパターンをサイボウズLiveに入力した結果である。計画を立ててこうしていったわけではなく、1年ぐらいかけていろいろパターンを試しながら落ち着いた結果だ。一度パターンが決まってしまえば、あとは習慣化するので、「やらなきゃ」という感じがどんどんなくなっていく。

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筆者の1日のタスク。オレンジ色のバーが家事タスクを表わしている。
※図をクリックすると拡大します。

ポイントは午前中と夜の動きである。朝子どもを送り出したあと、洗い物は食洗機に入れるだけ、洗濯物はあれば追加でやる。たいていは前夜に終わっているので、やらないときも多い。あとはゴミ出しなどをやり、朝のニュースをネットで読みながら、ゴロゴロする。睡眠が足りなければ二度寝することもある。

その後ダイニングや階段など汚れやすいところの掃除をちょこっとやって、あとは仕事だ。仕事中も煮詰まったりするとその辺を掃除して回る。考えるときにうろうろ歩き回るという人も多いが、筆者はそのついでに掃除して回ることを思いついたのである。そうこうしているうちにいい考えが浮かんだりするので、そのときは掃除を放棄して仕事に戻る。だからうちでは、散らかってはいないが掃除道具があちこちに放置されているという現象が起こる。

夜のポイントは、お風呂のあとの動きだ。洗濯機が脱衣所にあるので、風呂上がりに洗濯機を回す。1日分はたいていこの1回で済むが、洗いきれない場合は翌朝だ。また日によっては大した量じゃない場合もあるが、少なくても必ず回す。

うちは乾燥機一体型なのだが、毎回の量を少なくすれば、それだけ取り出してたたむという作業が少なくて済む。たたんでもたたんでも終わらないという状況では、「なんでオレがこんなことを……」と我に返る瞬間が出てくるので、それが出る前に終わる少ない作業量というのが重要なのである。積んであるタスクをいっぺんに処理するのではなく、常に小さくタスクを刻んでいくことで、いつもタスクが積まれてない状況にしている。

その後2回目の食洗機を回す。夕食後は細々した食器類を全部洗い、2回目は鍋釜類やまな板などの大物を洗う。洗濯機も食洗機も、基本的には放り込んでスイッチを押せばあとは勝手に終わるものだ。調理はクリエイティブな作業なので、そこは自分の手を使うことを重視している。冷凍食品やインスタント食品はめったに使わない。一方食器洗いは単に後始末なので、そこは手作業を極力減らしている。

うちではものすごく家事を自動化しているので、電気代はかなり高いほうだろう。洗濯機は多ければ1日に2回、食洗機は少なくとも4回は使う。2人でこの回数はやはり多いと思う。

震災以降、電気を使わない生活がもてはやされたりもしたが、エネルギー問題はテクノロジー上の課題にしか過ぎないので、いずれ解決する。人が苦労して電気代を5000円節約するよりも、その金を払っても人をクリエイティブな作業に回すほうが、自分らしい生き方だと思っている。(了)


本連載では、読者の皆さんからの、ご意見、ご質問、とりあげて欲しいトピックなどを、広く募集しています。編集部、または担当編集の風穴まで、お気軽にお寄せください。(編集部)


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近藤佑子 ✕ [サイボウズ式] = 世界はプログラミングでできている

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「はじめまして。近藤佑子と申します」って誰!?

サイボウズ式をご覧のみなさん、はじめまして。近藤佑子と申します。

「近藤佑子って誰?」と思う方も、このサイト「メチャクチャにヤバイ就活生・近藤佑子を採用しませんか?」をSNSで見かけたことがあるかもしれません。

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これは私が就職活動中に自己PRをWeb上に載せて公開し、あまりにも反響が大きかったために、企業からのエントリーを募ったという一連の企画です。サイト公開からおよそ3年。紆余曲折を経て現在は企業に就職し、会社員2年目となりました。現在は、ソフトウェア開発者向けメディア「CodeZine」の編集部員をしています。

企業に就職したことに関しては特に隠していないつもりですが、サイボウズ式の初代編集長・大槻さんに「まだまだニュースバリューありますよ!」と持ち上げられて書いているのが本記事になります。

サイボウズ式は就職活動中の方も見ていると聞くので、私の就職活動やサイボウズ式とのかかわりを話してみます。

[近藤佑子] ✕ [サイボウズ式]は3度目の正直!?

私とサイボウズ式との接点は過去に3度ありました。

1回目は、大学院生の就職活動のとき。友人が働いている企業ということでサイボウズに興味を持ちました。説明会に行き「なんて働き方が面白い会社なんだ!」と感銘を受けました。ただ結果は、1次面接で敗退。人のつながりだけで就職がうまくいくほど人生甘くないな、と思いました。

私の自己PRサイトの公開は、ちょうどサイボウズ式が始まったのと同じ2012年の5月。私の活動はサイボウズ式編集部にも伝わっていたらしく「サイボウズ式で取材させてください」とご連絡もいただきました。そのころの私は露出に対してセンシティブだったので、この企画は実現しませんでしたが……。

2回目は大学院修了後、いまだ企業に入社していなかった私が、フリーランスをしながら就活に挑戦していたときです。サイボウズのグループウェアが、テクノロジーによって人の働き方を豊かにしていると感じ、「製品の良さを伝える仕事をしたい、むしろサイボウズ式で働かせてくれ!」と面接で言ったように記憶しています。当時の面接官はなんと大槻さん。その面接は通過させてもらいましたが、次の面接で落ちてしまいました。

その後、メディアとしてテクノロジーにかかわるほうが、より色んな現場に触れられて楽しいそうだなと思いました。Webメディアの編集者を志し、現在に至ります。

サイボウズ式との接点の3回目は、翔泳社に入社後でした。大槻さんが弊社のWebメディア「MarkeZineで連載記事」を執筆されているご縁から、サイボウズ式ご一行様が弊社に遊びに来てくださいました。「わあ、サイボウズ式に会いたい!」と、連載担当者に頼んで同席させてもらった打ち合せの帰りに、大槻さんから「あの時は一緒にコンテンツができなかったけど、また違う形でなにか一緒に取り組めたらいいね」とお声掛けいただきました。

その後の企画の打ち合わせの場で「ブランディングのためのコンテンツを一緒に作ってほしい」と言われた時には驚きましたが、同時に、今度こそサイボウズ式とともに面白いことに挑戦してみたい、という気持ちが湧き上がったのです。

プログラミング ✕[  ]で世界はできている

ということで、本日4月2日より、CodeZineとサイボウズ式とでコラボレーション企画を開始します。その名も「プログラミング ✕[  ]で世界はできている」──。

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今回の企画は、サイボウズの青野慶久社長のブログ「U-22 プログラミング・コンテストに思う」の一節からインスパイアを受けました。

本はソフトウェア産業になりました。音楽もソフトウェア産業になりました。メディアも、通信も、教育も、小売りも、物流も、旅館も、タクシーも、プログラミングをする人たちの手によってソフトウェア産業に変化しています。

今の時代、プログラミングは世の中のあらゆる領域にかかわっています。この世界を作っているのはプログラマーだということができると思います。

これから展開していく一連の企画では、Webサービスやスマートフォンアプリ以外の、エッジな現場で活躍するプログラマーに突撃取材をしていきます。

通常のWebメディアでの運営では作りにくいコンテンツを、企業にスポンサードしてもらい、タッグを組み、ともに汗をかきながら作っていく。サイボウズ式と手探りで進めてきたこの企画。ほかのメディアでは読めないコンテンツになっている自信があります。

JAXAのソフトウェア開発の"意外な"側面とは?

第1回は「はやぶさ2」の重要なミッション、インパクターの開発責任者であるJAXAの佐伯孝尚さんにお話を聞きました。

はやぶさ2にかかわるソフトウェアというと、開発は「一度きり」のイメージがあります。もちろん十分にシミュレーションを実施し、テストを重ねて打ち上げに望むものではありますが、今回は、お話を聞く中で浮かび上がったJAXAのソフトウェア開発の"意外な"側面にも焦点を当てています。第一回の記事を読んで、その側面に触れてみていただけるとうれしいです。

「はやぶさ2」は旅をしながら成長する ―JAXAのプログラマーに聞いた宇宙探査を支えるソフトウェアの作り方

今回の取材で訪れたのは、JAXA 相模原キャンパス。キャンパス内にロケットの展示があったり、展示室があったり。JAXAに初めて訪れた、我々取材班はめっちゃテンションが上りました。さすが研究所だけあって食堂や生協もあり、私は大学院生の時のキャンパスにあった生協を懐かしく思いました(笑)。

さらに! JAXAではなんと宇宙食が自販機で売られています!!!

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宇宙食を手に喜ぶ私

最後にひとこと

正直、今回の企画は大変でした……。サイボウズ式編集長・藤村さんからのオーダーは「ブランディングのためのメディアについて考えてみてほしい」「デザインにも、写真にもこだわってほしい」ということ。

企画に関しては、あまりにも自分が企画を考える脳になっていないことを思い知り、CodeZine編集部の上司になんども相談に乗ってもらっていました。企画スタートまでが永遠に終わらない、果てしない道のりのように思えました。

しかし、第1回の記事の原稿があがり、今回新しくデザインしたサイトで見てみると「ああ、これは良いものができた」と確かに感じたのです。ぜひ多くの方に見ていただきたいっ!

今後もあっと驚くような現場のプログラマーさんへのインタビューを予定しているので、ぜひぜひご期待ください!

そんな近藤佑子さんに本音を聞いてみた

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こ、近藤さん?


サイボウズ式の新しい取り組み
NewsPicksとサイボウズ式の新たな取り組み、9月に始めます
【ブランドコンテンツ】 東洋経済オンラインとサイボウズ式が始めます


ルールだらけの日本の働き方は創造性を遠ざけ、楽しさを破壊している

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既存のルールを疑い、常識を破り続けてきたZohoのシュリダー・ベンブCEOに、サイボウズ社長の青野慶久が話を聞く。Salesforceの買収提案や教育に関するルールの打ち破り方を聞いた前編「私が博士号を取っていなければ、会社は今の10倍になっていたでしょうね」に続き、今回は創造性を奪う日本の働き方について。

ルール、ルール、ルール。縛られていて本当にいいの?

日本の働き方は、楽しさや精神を破壊している

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シュリダー・ベンブCEO。南インド・チェンナイ生まれ。インディアン・インスティテュート・オブ・テクノロジー・マドラス(IITマドラス校)に在籍後、米国にてプリンストン大学を卒業。1996年、ZOHO Corporation(旧AdventNet Inc.)を共同で設立し、現CEOを担う。大手機器ベンダーや通信キャリア向けのネットワーク管理ソフトウェアから中小企業向けのクラウドサービスまで幅広い事業展開に貢献。日本のものづくりを敬愛し、特にホンダの文化に傾倒

「子どもに会わなきゃいけないので、仕事をしません」、そんなあなたを日本は必要としている

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※ZOHO シュリダー・ベンブCEO×サイボウズ社長 青野慶久のトップ対談、後編は後日、公開予定です。

翻訳:河崎環/写真:橋本直己

青野慶久が聞く「教育と働き方」
立派な大学を出た人は“21世紀の絶滅危惧種”?! 大前研一に聞く
日本人全体が働く意識を変えなければならない時期が今だ 前刀禎明に聞く

通勤電車で「みんな頑張ってるなぁ」と思える瞬間が好き

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【サイボウズ式編集部より】この「ブロガーズ・コラム」は、著名ブロガーをサイボウズ外部から招いて、チームワークに関するコラムを執筆いただいています。今回は毎日通勤電車に揺られているファーレンハイトさんが考える「チームで仕事をするために大切なこと」について。

サラリーマンであれば毎朝、満員電車に詰め込まれて出勤している人が多いのではないでしょうか。フレックス勤務で人混みが緩和されている時間帯に電車に乗る人もいるでしょうが、それでもそれなりの人数が往来しています。たまに午前休を取って昼すぎに出社しているときなんかは電車が快適すぎて涙が出ます。

俺が新社会人になった頃、朝の通勤ー家畜のようにギュウギュウに押し込まれる満員電車が本当に苦痛で、気が滅入りました。夜まで仕事で拘束され、自宅に帰ってから自分の好きなことをやっていると夜中になり、次の日は「まだ寝てたいのに」という気持ちをグッとこらえて、ピリピリした空気の埼京線に乗っていました(しまいには悪い意味で慣れてしまって、人に身体を預けて"立ったまま寝る"社会人通勤スキルも身につけました)。

中堅になって変わった満員電車内での心境

さて、社会人として中堅と呼ばれる年次になったいまの自分。通勤電車のなかの心境はいつのまにか変わってきました。

ひとつには平日に絶対に確保できる「貴重な自分の時間」という意識です。仕事の段取りを出社するまでに考えたり、読みたい本を読んだり、興味がある分野の調べ事をしたり、ライターとしての細切れの作業をやっていたり。3年目あたりから「有意義に使おう」と思い、睡眠不足を埋めるような使い方はしなくなりました(ちなみに自分はスマホゲームのたぐいは一切やりません)。

もう1つには、満員電車の人たちを見渡すようになりました。色んな人がいます。

頭のてっぺんから足の先までバッチリキメて覇気に満ちている人。疲れきって、精気のない人。ぜったい『Gainer(ゲイナー)』読んでるだろ? というイケメンリーマン。マスクをつけたキレイな女性。ベビーカーを折りたたんで所在なさそうに乗り込んでいるお母さん。自分最強オーラに満ち溢れている高校生たち。そういえば新卒のころに比べて、日経新聞を折りたたんで読んでいる人が減ったなーとか(沿線が変わったからだろうか……)。

少し話はそれますが、俺は電車が好きです。「街」と同じくらい、リアルを感じます。山手線を半周しているあいだに変わっていく客層、銀座線の広告、半蔵門線は表参道付近の人の服装。メディアの発信以上に「いまのニッポン」を感じる。

満員電車の人を見渡すことが、仕事に与えた影響

さて、「人を見渡すようになった」ことにより、「仕事」にどういう影響を与えたかというと、端的に言えば「みんな生きてるなぁ」と感じるようになったことです。それぞれが自分たちの人生を楽しそうに、つまらなさそうに、生き生きとしながら、やりすごすように、頑張っている(ように思える)。

こういった人たちの集合体が会社という組織だ。モチベーションが高い人がいる。定期的に安定収入がもらえればいいだけの人もいる。残業を辞さないで高いミッションを攻略していきたい人もいる。スキルを向上させてステップアップしていきたい人もいる。家族が最優先、産後勤務で早上がりして実質ダブルワークをしているような人もいる。

自分は「他人と仕事をする」「チームワーク」を考えるときに、こういった当たり前のことを認識する必要があると考えています。人それぞれちがう。それは大事にしたいものも、会社において成し遂げたい・得たいことも違うということ。

「自分は優秀な存在である」「自分は有能な人材になりたい」と思っている人ほど、この大前提を見過ごしていることが多々あります。かくいう自分も仕事をやっている人を素晴らしい人格、仕事をやらない人をダメ人間のような目で見てしまうこともあります。

だけど、それは自分の価値観の押し付けでしかなく、その人たちが最低限のミッションをこなしているかぎりは、それ以上を期待したり、逆にやっているからといって過剰に素晴らしいと思うようなことはしてはいけないと思うようになった。おそらく「意識が高い人」「自分の意志を持っている人」ほどこの罠にハマるような気がする。

身近なメンバーの思いや事情を知るということ

ちょっと視点を変えると、マネジマントする立場はいかに部下を職場のなかでモチベートさせるか、チーム力を強化するか、そういった視点と舵取りが重要になりますが、上手くやっている人はそれぞれの事情を超えた楽しさ(紙一重の言葉ですが"やりがい")なり、人間関係("このメンバーのためなら頑張る")という気持ちをくすぐっていることが分かります。

電車のなかを見渡す必要はないですが、自分の身近なメンバーの「それぞれの思い」「それぞれの事情」をまずは知ってみようとすること、その前提で「彼らの思い」と「自分の思い」の最大公約数を取れる地点はないだろうか? そこに思いを馳せることからチームワークの一歩は始まるのではないかと思うのであります。

ファーレンハイトさんより 普段はブログ「My Favorite, Addict and Rhetoric Lovers Only」、Web媒体「AM [アム] 」で恋愛・人間関係について書いています。サイボウズ式のブロガーズ・コラムでは、仕事・チームワークにおける他人との関係性について何らかの価値を提供できたらと思っています。

イラスト:マツナガエイコ

NewsPicksは真の経済メディアになれるんですか?

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サイボウズ式とNewsPicksがコラボレーションをして進めてきた「Hot Topics」、最終回はNewsPicksの未来について。ピッカー(NewsPicksのユーザー)と一緒に考えるイベント「NewsPicksをこう変えろ!」を2015年3月23日に実施しました。ニューズピックスの梅田優祐社長、佐々木紀彦編集長を交え、49人のピッカーとともに熱く議論をした「新しいメディアの未来像」とは──。司会はサイボウズ式 編集長の藤村能光。

社長と編集長で目指すメディアの将来像は違う!?

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経済ニュースのキュレーションアプリ「NewsPicks」。ニュースや記事に対してコメントができる。コメントをするユーザーは「ピッカー」と呼ばれている。サイボウズ式とNewsPicksがコラボレーションして、ピッカーの間で話題になったテーマを深く掘り下げる「Hot Topics」を実施した

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梅田優祐さん。ユーザベース 代表取締役共同経営者

ピッカーコミュニティは「メディアの未来」を開拓できるか?

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ニューズピックスが開始した「プロピッカー」制度。各分野の「新時代プロフェッショナル」を16名セレクト。経済、ビジネス、医療、テクノロジーなど最前線で活躍するプロピッカーとともに、多様で専門的な場所を提供している

「有名な人を選ぶだけでは、従来メディアと変わりません」

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本イベントはユーザベース本社で実施

新しいメディアにとって「内輪感」は歓迎なのか?

「経済をクリエイティブにする」にメディアの未来はあるのか?

  
    1.ビジネス、テクノロジ、デザイン、スポーツなど分野の“壁”を飛び越えて、今までにない組み合わせを創る。
  
    2.国、文化の垣根を取り払っていく。まずは海外からの情報を増やし、ゆくゆくは日本から英語のコンテンツも発信する。
  
    3.読者、ユーザーと書き手の垣根を取り払って融合していく。もはやメディア側だけでコンテンツを創る時代は終わった。
  
    4.プラットフォーム、メディアを融合させていく。単なる流通業でも、単なるコンテンツメーカーでもない新たな形を創る。
  
    5.時空も取り払えるメディアになる。“今”ばかりでなく、“過去”から蓄積されてきた世界や日本の知的遺産を現代に提供する。
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佐々木紀彦さん。ニューズピックス 取締役。NewsPicks編集長

行動直結型、コミュニティ化……真のメディアになるために

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サイボウズ式 編集長の藤村

NewsPicksと考える「メディアの未来」

※NewsPicksのコンテンツや機能に関する議論の内容は、「番外編」として後日公開予定です。

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49名のピッカーとNewsPicks、サイボウズ式の面々

NewsPicksに1500円払うのは高すぎ? スタンプは必要?

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サイボウズ式とNewsPicksがコラボレーションをして進めてきた「Hot Topics」、ピッカー(NewsPicksのユーザー)と一緒に考えるイベント「NewsPicksをこう変えろ!」を2015年3月23日に実施しました。前編「NewsPicksは真の経済メディアになれるんですか? 」に続き、この「番外編」ではイベントの第2部で話題になった「NewsPicksに求めるコンテンツや有料課金、機能」を取り上げます。司会はサイボウズ式 編集長の藤村能光。

「僕がオリジナル記事を作ったけど、全然面白くなかった」(梅田さん)

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梅田優祐さん。ユーザベース 代表取締役共同経営者

「月額1500円は高い」──NewsPicksの適正価格とは?

「質の高い」有料コンテンツとは何か?

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佐々木紀彦さん。ニューズピックス 取締役。NewsPicks編集長

NewsPicksは男子校? スタンプは必要?

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サイボウズ式 編集長の藤村

仕事をマッチングする機能はどうか?

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タブロイド紙の反応は?

最後に

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49名のピッカーとNewsPicks、サイボウズ式の面々

「できません」が言えない人はプロ失格

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【サイボウズ式編集部より】この「ブロガーズ・コラム」は、サイボウズの外部から招いた著名ブロガーによるチームワークコラムです。今回は日野瑛太郎さんによる「できない」ことを「できない」と言う責任について。

仕事をしていると、たまに上司やクライアントから「無茶な要求」をつきつけられることがあります。どう考えても作成に数日かかる資料を明日の昼の会議までに作ってくれと言われたり、工数を考えると到底間に合わない開発スケジュールに同意することを迫られたり、普通のやり方では実現できそうにないことを「やってくれ」と言われてしまうことは会社員をしていると残念ながらよくあることです。

ここできっぱりと「できません」と答えられるならいいのですが、必ずしもそういう人ばかりではないと思います。「上司の命令にはどんな場合でもYESというのが社会人だ」といった間違った常識にとらわれて何も考えずに「やります」と答えてしまったり、これは絶対に無理だよなぁ、と内心ではわかっているのに「とりあえずやってみます」とダメもとで引き受けてしまったり、仕事で明確に「ノー」が言えない人は少なくありません。

果たして、仕事で「できません」という回答をすることはいけないことなのでしょうか。僕はそうは思いません。むしろ「できません」としっかり言わないことで、チームやクライアントに迷惑がかかる場合もありえるのではないでしょうか。

今回は、仕事でできないことを要求された際に「できません」としっかり伝えることの必要性について考えてみたいと思います。

「できない」ことを「できない」と言う責任

不可能なことを要求された時に「できません」とキッパリ言えない人は、「相手の期待に反したくない」と思っているのかもしません。たしかに、「できません」と伝えることは少なからず相手を落胆させます。時には露骨に嫌な顔をされることもあるでしょう。

しかし一方で、できないこと、あるいはできないリスクがあることを「できます」と言ってしまうことも、相手の期待を挫くおそれがあるということを忘れてはいけません。むしろ、「できます」「やります」と言っておいて、いざふたを開けてみたらできていなかった、というほうが相手に与える損失は大きいと言えます。

たとえば、「明日の会議で使うから、◯◯についてまとめた資料をそれに間に合うように作ってくれ」と上司から頼まれたとします。上司は資料の対象についてあまりよく知っておらず、なんとなく明日の会議までなら間に合うだろう、と考えています。一方で、あなたはその問題の主担当者なので、◯◯についてまとめることの大変さをよく知っています。あなた自身の見積もりだと、普通にやったら明日の会議に間に合うわけがなく、徹夜したとしても五分五分だろう、と感じています。

こんな時には、「できます」「やります」と答えるべきではありません。仮にあなたがそう答えてしまったら、上司はあなたが期待通りの成果を上げることを前提にその後の計画を立てることになります。それでいざ会議の直前になって肝心な資料ができていなかったり、期待を大きく下回るクオリティの資料しか渡せなかったとしたら、相手が受ける被害は尋常なものではありません。

相手の期待に背きたくないと思うのであれば、ますますできないことは「できません」とキッパリ断らなければなりません。できるかできないかよくわからないのに、とりあえず「やってみます」と引き受けて、直前になってから「やっぱりできませんでした」というのはプロとしては完全に失格です。

現場のあなた以上にリスクを正しく把握している人はいない

仕事を依頼する側とそれを受ける側とでは、持っている情報量に差があります。基本的には仕事の依頼者よりも仕事を受ける人のほうが現場に近く、その分リスクも正しく把握しています。相手の見積りが甘いのであれば、それをしっかり指摘するのがプロの取るべき姿勢です。「やれって言われたのでやりました。僕は無理だと思ってましたけど」という態度は、責任転嫁でしかありません。

もちろん、仕事を受ける側のほうが現場に近いとは言っても、いつも完璧な見積りができるわけではありません。仕事を受けた時にはできると思っていたことが、いざはじめてみたら予想外に難航し実現が危うくなることもありえます。

そういう時には、そのことに気づいた時点ですばやく相手にできない可能性があることを伝えなければいけません。できるかできないかあやしげなまま仕事を進め、最後の最後で「できませんでした」というのが許されないのはこの場合も同じです。

断りっぱなしではなく、代案を提示する

いくら「できません」としっかり伝えることが大切だとは言っても、ただ「できません」と言うだけで終わってしまうのはあまり感心できることではありません。期待通りの成果が望めないことが早い段階で相手に伝わるという点では無責任に引き受けるよりもよいのですが、それでも相手の期待が挫かれるということについては同じだからです。

そこでぜひおすすめしたいのは、「できません」と断った後はできる範囲で代案を提示することです。

たとえば、前述の資料作りの例であれば、上司に資料をどう使いたかったのかを尋ね、会議に間に合う範囲で出せるデータだけでもまとめるようにするとよいでしょう。代案を提示する際のポイントは、相手が何を求めているのかをよく聞くことです。話を詳しく聞いてみると、たいていの場合、もっと軽い労力で相手の目的を実現できる手段が見つかります。

そういう意味では、「できません」と断る時に限らず、「できます」・「やります」と肯定的な返事をする場合であっても「相手が本当に求めているものは何なのか」については気を配るとよいとも言えるでしょう。仮に「◯◯をやってほしい」と依頼されたとしても、本当に相手が求めているものは◯◯ではないかもしれないからです。仕事を振る側が何でも熟知していると思ってはいけません。トンチンカンな依頼を飛ばす上司やクライアントも、実は結構多いのです。

相手の依頼に対して「できません」と答えられることは、それだけこちらが自分の頭で考えて能動的に動いているということの証左でもあります。唯々諾々、言われるがままに従うというのではなく、責任を果たすためにもできない時には「できません」と言う勇気を持ちましょう。それが結果的にプロジェクトやチームを守ることにつながります。

イラスト:マツナガエイコ


チームと目標を考える
失敗した時に大事なのは「反省」よりも「分析」
努力だけしかできない人はチームに必要ない

人は学歴を欲しがり、教育は職業訓練の機会を搾取する

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既存のルールを疑い、常識を破り続けてきたZohoのシュリダー・ベンブCEOに、サイボウズ社長の青野慶久が話を聞く。前編「私が博士号を取っていなければ、会社は今の10倍になっていたでしょうね」、中編「ルールだらけの日本の働き方は創造性を遠ざけ、楽しさを破壊している」に続き、後編となる今回は「職業と教育」について。

ワークスタイルムービーから考える働き方

 

生きることの価値を体現するホンダに惚れ込んだ

人は学歴を欲しがり、教育は訓練機会を搾取する

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シュリダー・ベンブCEOとサイボウズ 社長の青野慶久

長期視点のない会社に未来はない

翻訳:河崎環/写真:橋本直己

青野慶久が聞く「教育と働き方」
立派な大学を出た人は“21世紀の絶滅危惧種”?! 大前研一に聞く
日本人全体が働く意識を変えなければならない時期が今だ 前刀禎明に聞く

そろそろ終盤、加湿器のお手入れ──コデラ総研 家庭部(38)

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テクニカルライター/コラムニストの小寺信良さんによる「techな人が家事、子育てをすると」というテーマの連載(隔週木曜日)の第38回(これまでの連載一覧)。今回のお題は「そろそろ終盤、加湿器のお手入れ」。

文・写真:小寺 信良

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まだ梅雨前だというのに、関東地方はここのところすっきりしない天気が続いている。春の長雨は昔から季語にもなり、菜の花が咲くころであることから、菜種梅雨(なたねづゆ)などと呼ばれているそうだ。

冬の間は暖房による乾燥を防ぐため、多くの家庭では加湿器を使っていたのではないかと思うが、さすがにこう雨が続けば湿度は十分である。そろそろ加湿器の役目も終わりのころかと思う。

国内で売られている加湿器はだいたいスチーム式か、超音波式に分けられる。スチーム式はお湯を沸かすタイプ、超音波式は水を振動で破砕し、それをファンで噴き出すタイプだ。超音波式は一時期は安いということで人気があったが、汚れた水や細菌などもそのまま空中に撒いてしまうので、近ごろは敬遠されているようである。

いずれの方式にしても、水道水を使用する限り、加湿器の汚れは避けられない。ヒーター部や気化部に白くバリバリとしたものがこびりついたのをよく見かけることと思う。これは水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムといったミネラル分が、結晶化して貼り付いたものだ。加湿器の材質によっては簡単に剥がれるものもあるだろうが、複雑な形状のところやフィルタのような柔らかいところにくっついたものは、洗ったり擦ったりしただけでは簡単に落ちない。

そのまま放置しておくとますます固まって取れなくなるので、来年また気持ちよく使うためにも、これをきれいにしてから、収納しよう。

これらのミネラル分はアルカリ性なので、酸性の溶液で中和すれば溶ける。ただ酸性とはいっても、加湿器から出る水分は人が吸ってしまうので、酸性の強力な洗剤を使うのは避けたいところだ。そこで人体に優しい酸性溶液として、クエン酸がよく使われる。

クエン酸は酸味を加えるための食品添加物として長く使用されている、安全性が確認された物質だ。薬局で500gあたり400円程度で売られている。掃除用として100均でも売られているが、そんなに高いものでもないので、国産の食品用のものを買ったほうが安心できるだろう。

アルカリ性には酸性で

まずクエン酸の水溶液を作る必要がある。濃度については諸説あるが、一般的には3リットルの水またはぬるま湯に対して20gという記述が多いようだ。メーカーの説明書に記載のお手入れ法には、2リットルにつき10gとしているところもある。だいたい5%~7%程度の濃度が目安ということだろう。

使用方法は、加湿器のどの部分を掃除するかによる。フィルタのように形状が複雑で柔らかいものは、取り外してクエン酸水溶液に30分~2時間ぐらい浸けておく。そのあと流水でよくすすぎ、水気を切れば完了だ。

一方、本体の内部を洗浄するには、スチーム式か超音波式かで微妙に方法が違う。スチーム式の場合は、クエン酸水溶液をタンクに入れ、1時間程度運転する。その後、水溶液を全部出し、中をきれいにすすいで乾燥させる。

超音波式の場合は、あらかじめ本体内の水を全部抜いておき、タンク内にクエン酸水溶液を入れる。そのまま運転せずに一晩置く。超音波式で運転してしまうと、クエン酸まで空中にばらまくことになる。まあばらまいても害は少ないとは思うが、クッションやシーツが何だか酸っぱい感じになるのはイヤだろう。

翌日水溶液を捨てて、中の汚れを除菌ウエットティッシュなどを使って拭き取っていく。その後、水気を切ってきれいに乾燥させ、収納だ。1回で落ちなかった場合は、もう1度繰り返す。

ストーブなどで暖を取っている場合、シンプルにヤカンに水を入れて沸騰させ、加湿していた方もあるかもしれない。ヤカンも水道水を何度も蒸発させていると、加湿器と同じように底に白くカルシウムなどが固着して、擦っても取れない状態になっていく。

これもクエン酸水溶液を入れて沸騰させ、冷ましながら1時間程度放置する。このあと、タワシやスポンジなどで擦り洗いすれば、簡単に取れる。

注意点としては、クエン酸水溶液は塩素系の漂白剤や洗剤などと混ざらないようにすることだ。この組み合わせはいわゆる「混ぜるな危険」というやつで、人体に有害な塩素ガスが発生する。わざわざ漂白剤と混ぜるようなことはないと思うが、水溶液を捨てる場所がキッチンハイターやカビキラーなどで掃除中だったりすると危険だ。

このあたりは家族でよくコミュニケーションを取りながら、お掃除に邁進していただきたい。(了)


本連載では、読者の皆さんからの、ご意見、ご質問、とりあげて欲しいトピックなどを、広く募集しています。編集部、または担当編集の風穴まで、お気軽にお寄せください。(編集部)


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【4月28日(火)開催】障がい×起業・雇用──「寝たきり社長」佐藤仙務さんと「働く」を考える

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※定員に達したため申込み受付を終了しました。

働く場がないのでつくろうと19歳で起業した寝たきり社長の佐藤仙務さん。10万人に1人の「脊髄性筋萎縮症」という難病で動くのは親指や顔だけですが、ITを活用し同病の幼馴染と2011年に株式会社仙拓を立ち上げ、名刺やホームページ制作の事業を始めました。

現在は、「筋ジストロフィー」の重度障がいメンバーの雇用も進み、アプリ開発やカウンセリング事業も展開し数々の賞も受賞しています。そんな佐藤さんの奮闘については、先日サイボウズ式でも記事「重度障がい者も会社をつくれる──19歳で起業した寝たきり社長の挑戦」として取り上げ反響を呼びました。

今回サイボウズ式では佐藤さんをゲストにお招きし、仙拓の顧問を務めるサイボウズの青野社長も交え、障がい者の起業・雇用、サービス開発について考えるイベントを開催します。関心をお持ちの方はぜひご参加ください。

イベント概要

題名:障がい×起業・雇用──「寝たきり社長」佐藤仙務氏と「働く」を考える 日時:2015年4月28日(火)16:30~17:30(受付開始16:00〜) 会場:サイボウズ株式会社 ラウンジ 東京都文京区後楽1-4-14 後楽森ビル12F 内容:16:30-16:50【講演】佐藤仙務氏             「働く」ということ〜株式会社仙拓のストーリー    16:50-17:10【対談】佐藤仙務氏、青野慶久氏             「障がい×IT 新しい働き方・サービスの可能性」    17:10-17:30【質疑応答】 定員:40名 申し込み:定員に達したため申込み受付を終了しました。

登壇者プロフィール

佐藤仙務(さとう ひさむ) 株式会社仙拓代表取締役社長。1991年生まれ。愛知県東海市出身。1歳の時に脊髄性筋萎縮症と診断される。2010年、愛知県立港養護学校商業科を卒業。ほぼ寝たきりという生活を送りながら、2011年に19歳でホームページや名刺の作成を請け負う合同会社「仙拓」(2013年に株式会社に改組)を、同じく重度の障害を持つ幼馴染とともに立ち上げた。パソコンを介して、両手によるマウス操作と会話や表情により業務をおこなっている(2014年現在は、右手と左手はそれぞれ親指のみがわずかに動くだけ、ほかには口だけが動く状態である)。自称・寝たきり社長。

青野 慶久(あおの よしひさ)
サイボウズ株式会社代表取締役社長。1971年生まれ。愛媛県今治市出身。大阪大学工学部情報システム工学科卒業後、松下電工(現パナソニック電工)に入社。BA・セキュリティシステム事業部営業企画部での勤務経験を経て、1997年にサイボウズを愛媛県松山市に設立。2005年4月より現任。育休を3度取る3児の父。

効率的な議事録作成でチームを加速させよう

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効率的な議事録作成でチームを加速させよう

【サイボウズ式編集部より】この「ブロガーズ・コラム」は、著名ブロガーをサイボウズの外部から招いて、チームワークに関するコラムを執筆いただいています。今回ははせおやさいさんが考える「チームの力を向上させる議事録の作成」について。

こんにちは、はせおやさいです。

4月、新入社員が初々しく研修をこなす風景を目にして「初心忘れるべからず」と唱えたりしておりますがいかがお過ごしですか。

さて、新入社員がまず任されがちなのが「議事録作成」。

わたしも新人だった頃に任されて四苦八苦しましたが、今となっては大好きな作業です。なぜかというと、議事録をうまく作れるようになることで、会議の進行をスムーズにし、チームの仕事のスピードを加速させることができるから。

ということで、今回は「議事録」について書いてみようと思います。

議事録って、なんで必要なの?

そもそもですが、人間とは、忘れる生き物です。「俺はそんなことない、記憶力はいいほうだし、重要なことを忘れるわけがない」と思うかもしれませんが、他の人もそうとは限りません。

「自分が覚えていても、相手が忘れている可能性がある」この問題を解決するには、議事録がベターアンサーかと思います。そしてこれは、会議への参加者が多ければ多いほど機能します。参加者それぞれが覚えているパートが異なったりした場合に、議事録がないまま話を進めるとちぐはぐになり、「あのときはこう言っていた」「そんなこと言っていない」の水掛け論になってしまいがち。なぜならば、みんな自分の記憶が正しい、と思ってしまうから。

そのためにも、「議事録」という共通のフォーマットでフェアに記録を残しましょう。

そしてこのフォーマットの優秀なところは、その場にいなかった参加者へも情報を共有しやすく、いちいち「あのときの会議ってどうだったの、何が決まって、どうするの」と聞かれて説明する手間が省けるというところ。特に今なら、オンラインドキュメントで作成し聞かれた瞬間にURLをシェアすれば、説明の時間をかなり削減できるのではないでしょうか。

もちろん、議事録をドキュメントとして残しておいたとしても、それを読まずに口頭で説明を求めてくる人もいます。それでも、口頭で説明した内容の補足資料として存在させておくのは、とても有意義です。この場合も同様に、「あのときそんなこと言ってたっけ?」と難癖つけられた際に、「議事録も共有してあるので」と反論しやすくなるため、自分を守る武器としてぜひ活用すべきツールかと思います。

議事録は「必要項目」を埋めるものと考えよう

公的な資料として談話を記述するものもありますが、今回は「一般的な民間企業で行われる会議の議事録」と定義して話を進めます。この場合、基本的に会議とは「何らかの議題があり」「それについての意見交換・議論が行われ」「議題についての結論を導き出す場」と定義しますが、上記の項目を踏まえて、「議事録に記録されるべき内容」を箇条書きのフォーマットにしてしまいましょう。

一例として、以下を挙げます。

 1.会議はいつ/どこで/誰が参加したのか
 2.話し合われた議題はなにか 
 3.議題について挙がった意見や疑問はなにか
 4.それらについての結論はなにか
 5.各結論に紐付くスケジュール

あたりでしょうか。

まず、1.誰がいつどこで参加したか。これはそのままですね。「2015年4月21日(火)13時〜15時@○○社 参加者:Aさん、Bさん、Cさん」という感じで、冒頭に入れておきましょう。日付がないと後々振り返ったときの管理が煩雑になりますし、誰が参加していたかを明記しておくことで「あのとき俺はいなかったから知らない」という勘違いを防ぐことができます。

そして2、いわゆる「アジェンダ」と言われるものですが、逆にこれは議事録前に決まっていなければいけないものなので、あらかじめ記載しておくことも可能な項目です。むしろ、議題というのは会議招集者が事前に共有しておくべきものなので、もし議事録作成を任命されたとして、直前になっても議題の共有がされなかった場合、招集者に「この会議の議題は何ですか?」と自分から聞いてみてください。会議の質も上がりますし、議事録作成が楽になります。

3と4については業務に慣れるまではかなりハードかもしれませんが、議題を把握し意識しておくことで大きく外す可能性を抑えることができるようになります。その意見がポジティブなのか、ネガティブなのか。議論を収束させて結論を導くものなのか、意見を拡散させ可能性を広げるものなのか、の違いを意識しておくと良いかもしれません。話者の様子をよく観察し、述べている意見の意図を推測する訓練として、最高のチャンスです。

そして5、議論で疲れてしまいここが抜けてしまうことも多いですが、気を抜かずに記載しましょう。おそらく3と4が議論される過程で「じゃあこれはこうしようか」という結論が出るはずなので、それを「誰が」「いつまでに」「どのような形で」担当するのか、を必ず控えましょう。これがない議事録は、最終的にまったく意味を成さない「日記」となってしまいます。例えば、

「会議のムダを省こう」(議題)

「そのためには議事録を作成し、全員で情報を同期しよう」(結論)

「それは参加者のうち、××さんに作成担当をお願いすることにしよう」(誰がやるか)

「では会議終了後3日以内に、メールで、各参加者あてCc:で送信することで決着」(いつまでに、どのような形でやるか)

という感じになるかと思います。こうすることで、「結局あれって誰がどうするんだっけ?」「頼まれたあれってどうしたらいいんだっけ?」がなくなり、決められたことの進捗確認にのみタスクを振ればいいので、かなりの手間が省けます。

議事録の形式については、おそらくそれぞれのやり方があるかと思いますが、個人的には「オンラインドキュメントでシェアする」が現時点ベストかと思います。オンラインでドキュメントをシェアする方法はいろいろあると思いますので、より手間がかからないもの、好みのものをチョイスすればよろしいかと。

議事録がうまく作れると仕事が楽しくなる

今まで経験した中でベストかと思われる議事録作成は、全員が見える場所にプロジェクタでドキュメントの編集画面を投射し、全員でそれを見ながら議論をする、というやり方でした。会議をしながら、全員の意見を反映して議事録を作成するイメージです。

こうすることで、参加者全員が「この会議は議題についての結論を出し、それを実行に移すための話し合いを持つ場所」という認識合わせが出来、さらに目の前でドキュメントが編集されていくので、「そんなこと言ってない」「聞いてない」ができないため緊張感と責任感が生まれたのではないかと思います。全員で同じドキュメントを見ながら話ましょう、という建前のもと、個人のノートPCを閉じてもらったのもポイントだったのかもしれません。

おすすめしたいのは、「議事録リサイクル」です。

週に何本も定例会議があったときに編み出したのですが、その日の議事録を書き終えた時点で、同時に次の会議の議題を作成してしまう、というもの。なぜかというと、議事録が仕上がれば、その日に決まらなかったこと、次また話し合うべきことが明確になるので、それをそのまま次回の議題として使いまわせるんですね。

そして前述の項目、1〜5をコピペできるフォーマットとして持っておき、会議が始まったらその空欄を埋めていけば自動で同じ形式の議事録ができるようにしてしまうのです。こうすることで、議事録をとりつつ同時並行で議論にも参加できるようになり、さらに議事録をとっていることで自分の頭の中で未決の議題を常に意識できるようになるので、議論の抜け漏れを防げるようになりました。

このことからも、「議事録を残す」というのはあくまで作業であり、仕事ではありません。「議事録」は資料であり、充実した議論を行うためのもの、また、その後の仕事の精度をあげるためのツールです。そして議事録作成のスピードと精度を上げることで、あなた自身の仕事の精度も上げることができ、本質的な仕事に割く時間を増やすことができます。

今回書いた内容は、単なるテクニックですが、テクニックを覚えることで本質的な仕事を充実させ、チームのスピードを加速させることができます。そのためにも様々な工夫をして、ぜひ、あなただけの議事録作成テクニックを編み出してほしいと思います。

今日はそんな感じです。
チャオ!

イラスト:マツナガエイコ

サイボウズが日本橋に移転するので、おすすめランチマップをRettyが作ってくれたよ

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2015年7月、サイボウズは東京オフィスを水道橋から日本橋に移転します。新しいオフィスにお越しいただく方のためにも、社員のためにも、「日本橋ランチマップ」が必要! ということで、編集部インターン生の吉田が、Rettyの田村さんにオススメランチを聞いてみました。

そんな感じで数日後、実名型グルメサービス「Retty」の本社オフィスに訪問し、田村さんにお会いすることになりました。

Rettyおすすめの日本橋ランチ10店

牛かつ もと村

提供元:Retty

【お店の名】 ①牛かつ もと村
【営業時間】 [月~金]11:00〜23:00 LO22:30
【電話番号】 03-3231-0337

ジジ&ババ

提供元:Retty

【お店の名】 ②ジジ&ババ
【営業時間】 [月~金]11:00〜14:30
【電話番号】 03-3274-1797

日本橋 お多幸本店

提供元:Retty

【お店の名】 ③日本橋 お多幸本店
【営業時間】 [月~金]11:30〜14:00 LO13:30
【電話番号】 03-3243-8282

ローマ軒

提供元:Retty

【お店の名】 ④ローマ軒
【営業時間】 [月~金]ランチ:11:00〜24:00
【電話番号】 03-6225-2780

中華香彩JASMINE口福厨房

提供元:Retty

【お店の名】 ⑤中華香彩JASMINE口福厨房
【営業時間】 [月~金]ランチ:10:00〜17:00 LO16:30
【電話番号】 03-6265-1669

ティカ

提供元:Retty

【お店の名】 ⑥ティカ
【営業時間】 [月~土]11:00〜15:00
【電話番号】 03-5203-0611

つじ半

提供元:Retty

【お店の名】 ⑦つじ半
【営業時間】 [月~金]ランチ:11:00〜15:00
【電話番号】 03-6262-0823

鰻 はし本

提供元:Retty

【お店の名】 ⑧鰻 はし本
【営業時間】 [月~金]ランチ:11:00〜15:00
【電話番号】 03-3271-8888

さくら井

提供元:Retty

【お店の名】 ⑨さくら井
【営業時間】 [月~金]ランチ:11:00〜14:30
【電話番号】 03-3270-1139

日本橋 やぶ久

提供元:Retty

【お店の名】 ⑩日本橋 やぶ久
【営業時間】 [月~金]ランチ:11:00〜16:00
【電話番号】 03-3271-0829

「日本橋のオススメランチをまとめる、元サイボウズグルメ王子の名にかけて!」

Rettyの田村さん

Rettyの田村さん。2015年の1月にサイボウズから転職し、新たな挑戦のまっただ中。サイボウズでkintoneのプロダクトマネージャーだった田村さんは、Rettyではシニアビジネスプロデューサーに。おいしいものを食べたり、おいしいものを食べたり……しながら、たくさんのユーザー様・飲食店様に食を通じてHappyになってもらえるよう、日々もんもんと考えている。「あ、ちゃんとRettyアプリも使ってくださいね(笑)」

元グルメ王子の田村さん

ちなみに、2年前に田村さんが作成した水道橋ラーメンマップでは「グルメ王子」として名を馳せていた(つもり)

サイボウズ 日本橋オフィス(移転予定)はこちらです

2015年7月、サイボウズが日本橋に移転します。住所は「東京都中央区日本橋2-7-1 東京日本橋タワー」です。

できない理由を探す簡単さ、できる方法に目を向ける難しさ──宇宙開発 HAKUTOに学ぶ

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株式会社ispaceのHAKUTOメンバー

株式会社ispaceのHAKUTOメンバー

ベストチーム・メソッド」では、きずなや協調性といった精神的なつながりではない新しいチームワークの在り方を探ります。株式会社ispaceのチーム「HAKUTO」は、Googleがスポンサーとなって開催する民間初の宇宙開発レース「Google Lunar XPRIZE」に挑戦する“日本唯一”のチームです。「ゆるいつながりを生み出すチームワーク」を代表取締役の袴田武史さんに聞きます。

「二足のわらじ」状態のメンバーがなぜ共通の目的に向かえるか?

    週2日HAKUTOのプロジェクトに関わるという「二足のわらじ」状態でした。
    基本的には「人が自然に集まってくる」ケースが多かったと思います。メンバーが知り合いを連れてくることもあります。
ispace代表取締役 袴田武史さん

株式会社ispace代表取締役 袴田武史さん

「月面にローバー(探査車)を送り込み、500m以上移動させて動画を撮影し、地球に送信できたチームに、優勝賞金として20億円が贈られる」という今回のレース。このプロジェクトを進める上で必要なのが「メンバー」です。

ある日袴田さんは、2025年の働き方を書いた『ワーク・シフト』を読み、メンバーに求める働き方を考えたそうです。それは、「3つの人的ネットワークを持つこと」。具体的には、世界規模のオンラインコミュニティ「ビッグアイデア・クラウド」、同じ志を持つ仲間「ポッセ」、精神面での安らぎを得る「自己再生のコミュニティ」です。これをヒントに、「ゆるいつながり」を持つチームを作っていきます。

はっきりした目標なきチームは前進しない

    ビジネスを始める上で何もなければ誰も挑戦しようとはしません。僕たち挑戦者にとって、賞金はあくまで「ニンジン」的なものなのです。
    僕たちにとって何よりもラッキーなのは、方向性がはっきりした明確で大きな目標があることです。だからこそ、全員がアメーバ的に自身の役割を見つけて、チームに貢献する形ができていると思っています。
最終的なビジョンは「人が宇宙で生活ができること」

HAKUTOの最終的なビジョンは「人が宇宙で生活ができること」

バックグランドが違う人たちが“本業と兼務”という制約の中でどのように働いていくか──袴田さんがチームの舵取りをする上で明確にしていること、それは「手段と目的を明確化すること」「メンバーに役割をはっきりと分担すること」。制約があるからこそ、メンバーの自発性を最大限引き出せると考えています。

例えば、誰かに仕事をお願いしたいときには「こういう仕事があるんだけど、誰かできる人はいない?」というやり方でコミュニケーションを取る。そうすると、できる人が自発的に動き、その人自身が役割を認識していくのです。

「できない理由」を探す簡単さ、「できる方法」に目を向ける難しさ

    この活動に対して「人生をかけて取り組んでいる」と常に伝えているので、賛同してついてきてくれるメンバーは多いのでしょう。最近では効率性を突き詰めなくてもいいかなと思うようになりました。
    「できない理由」を探すことは簡単。僕たちは「できる方法」を考えながら、GLXPのプロジェクトをひとつのきっかけとして、民間の宇宙開発を進めていけたらと思っています。
細かい手段よりも、大きな目的。チーム全体が1つの「目的に突き進んでいる」という実感が湧けばわくほど、細かい手段にこだわる必要性は薄くなっていきます。むしろ、目的さえ明確になっていればあとは自然とメンバーが動いてくれるといいます。


袴田さんが大切にしていることは、さまざまな障壁ではなく「できる方法」に目を向ける姿勢をチーム全体に浸透させること。チームのリーダーとして共有したい価値観はあいまいにせず、しっかりと伝えていくことで、共感してくれる人が増えていきます。

「どうすればできるか?」を探求し続ける

宇宙開発と聞くと、どうしても「限られた優秀な人にしか成し得ない最先端の難しい研究開発」と思いがちです。しかし「実際には少人数で人工衛星を打ち上げることも可能になった現代において、民間で宇宙開発を行うことは夢ではなく現実になってきた」と袴田さんは言います。だからこそ、未知のチャレンジに挑戦するビジョンを作り、メンバーを集めることが、成功へのステップになります。

HAKUTOのチャレンジは、常に「どうすればできるか?」という可能性と方法を探し続けることです。目標が明確だからこそ、「ゆるいつながり」でもチームができあがり、メンバーにチャレンジ精神が浸透しています。HAKUTOのプロジェクトの育て方からは、チーム作りについて学べることが多いです。

前人未到の挑戦、その詳細はベストチーム・オブ・ザ・イヤーの「Googleの宇宙レースで世界初の民間月面探査に――「HAKUTO」の成功を支えたのは「宇宙好きのゆるいつながり」? 」で取り上げています。

「教える」ではダメ──日本のおもてなしを海外で根付かせた宅麺の秘訣

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今旬のラーメンを自宅でも食べられると評判のラーメン通販「宅麺.com」を運営するグルメイノベーションが、2014年11月に実店舗「TAKUMEN(宅麺)」としてシンガポールに進出。1、2号店を立て続けにオープンし、評判です。現地のラーメン屋とは一線を画し、 ”日本の本物の味” を再現することに成功している宅麺。日本流の商品やサービスを輸出するチームワークを作り上げる秘訣はどこにあるのか、1号店店長の市来洋さんにお話を聞きました。

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宅麺一号店店長の市来洋さん(左)とスタッフのみなさん

「日本流のラーメン」を譲れない部分・譲れる部分

おもてなし精神を根付かせるには?

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宅麺を運営するグルメイノベーションの井上琢磨社長(左)と市来さん。井上社長は「市来は日本人と現地の人の違いを分かっている」と言います。その真意は……

多様性の中にある普遍性を見つけられるか

ルールだけでモチベーションは上がらない

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取材時には新メニューの餃子の具材について皆さんで話し合っていました。市来さん、また食べに来ます!

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