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重度障がい者も会社をつくれる──19歳で起業した寝たきり社長の挑戦

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仙拓

左より株式会社仙拓 代表取締役社長の佐藤仙務(ひさむ)さん、副社長の松元拓也さん。

「重度障がい者の働ける場をつくりたい」。その思いを19歳で実現した佐藤仙務さんは、重度障がいの寝たきり社長だ。筋肉がどんどん動かなくなるという10万人に1人の難病「脊髄性筋萎縮症」のため、動かせるのは親指と顔だけ。左手の親指は数ミリ、右手の親指は1センチ前後動くという。

そんな佐藤さんは、名刺やWebサイトを制作する株式会社仙拓を同病の3歳年上の幼なじみ松元拓也さんと2011年に立ち上げた。設立4年目にはアプリ開発の事業も始め、4人目の重度障がい者メンバーも入社した。拡大を続ける仙拓の社長、副社長のお二人に、いかにして会社を起こし、発展させているのか伺った。

働ける場がないなら自分たちでつくる

仙拓

佐藤さんは、18歳のときに会社を設立することを決意した。

子どものころからコンピュータが身近だった

satosan

佐藤さんは、キーボードを画面に映し、両方の親指でマウスを動かし文字を入力する。

独特の発想でエンタメ系アプリを開発

satosan

松元さんは、2014年12月から仙拓の子会社ムーンパレットの社長に就任した。アプリ開発に力を入れたいと語る。

障がい者と法人向けにカウンセリング事業を展開

※同じ悩みや障害をもつ仲間の相談に乗り、悩みや障害をその人自身で克服できるように援助すること。

satosan

ピアカウンセラーのマッチングサイト「るくぴあ」の事業内容は、「Japan Venture Awards 2015」にて「アントレプレナー特別賞」を受賞した。

在宅勤務と事務所通勤を織り交ぜる

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重度障がい者の「働きたい」熱意を結集

ほげほげ

仙拓のメンバーイラスト。左よりWeb解析担当の宗本智之さん、副社長兼Webデザイナーの松元拓也さん、顧問の青野慶久さん(サイボウズ社長)、Webサイト制作アシスタントの浦田充さん。顧問以外は重度障がい者。

後編に続く(後編は16日公開予定です)

撮影:三澤 武彦  文:渡辺 清美

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