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4つのレベルと7つのステップ──U理論・中土井 僚(5)/西尾 泰和の「続・エンジニアの学び方」

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サイボウズ・ラボの西尾 泰和さんが「エンジニアの学び方」について探求していく連載の第26回(これまでの連載一覧)。U理論の伝道師、中土井 僚さんにお話を伺うシリーズ(5)です。

本連載は、「WEB+DB PRESS Vol.80」(2014年4月24日発売)に掲載された「エンジニアの学び方──効率的に知識を得て,成果に結び付ける」の続編です。(編集部)

文:西尾 泰和
イラスト:歌工房

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U理論の解説では4つのレベルと7つのステップが並べて描かれた図がよく出てきます(図1)。今回はそのレベルとステップがどう対応しているのかについてのお話です。

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図1:U理論における「4つのレベル」と「7つのステップ」

◆     ◆     ◆

4つの意識状態に名前がついておらず「レベル1〜4」と呼ばれていて、7つのステップの最初4つの名前がしばしば流用されるのは、混乱を招きそうですね。

また、ステップ5〜ステップ7とレベル3〜レベル1は対応してはおらず、ステップ5〜7ではレベル1〜4のどれにでもなり得ることが分かりました。

整理すると、イノベーションが起こるプロセスは、7つのステップで表現される。人間の意識状態は4つのレベルで表現される。で、7つのステップのうち頭の4つは、意識状態の4つのレベルを降りていくことと対応している。これが今回のお話でした。

その4つのレベルを降りていくことの障害になる3つの壁VOJ、VOC、VOFについては前回解説しましたが、大事なところなので簡単におさらいしておきまましょう。

  • Voice Of Judgement:既存の枠組みで評価してしまう「判断の声」
  • Voice Of Cynicism:既存の枠組みを生み出している「あきらめの声」
  • Voice Of Fear:既存の枠組みが壊れることに抵抗する「恐れの声」

この3つの声が、新しいものが生まれることを邪魔するわけです。(つづく)


「これを知りたい!」や「これはどう思うか?」などのご質問、ご相談を受け付けています。筆者、または担当編集の風穴まで、お気軽にお寄せください。(編集部)


謝辞:
◎Web+DB Press編集部(技術評論社)のご厚意により、本連載のタイトルを「続・エンジニアの学び方」とさせていただきました。ありがとうございました。


この記事を、以下のライセンスで提供します:CC BY-SA
これ以外のライセンスをご希望の場合は、お問い合わせください。


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