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なぜプログラミング言語のように英語を習得できないのか?──カーネルハッカー・小崎資広(8)

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サイボウズ・ラボの西尾 泰和さんが「エンジニアの学び方」について探求していく連載の第9回(毎週火曜日に掲載、火曜日がお休みの場合は翌日、これまでの連載一覧)。

富士通のエンジニアとしてLinuxカーネルの開発に参加されている小崎資広さんへの「インタビュー:その8」。Linuxカーネルという巨大なソースコードと日々戦っている小崎さんのお話は、きっと「エンジニアの学び方」の参考になるはずです。

本連載は、「WEB+DB PRESS Vol.80」(2014年4月24日発売)に執筆した「エンジニアの学び方──効率的に知識を得て,成果に結び付ける」の続編です。(編集部)

文:西尾 泰和
イラスト:歌工房

今回は、英語を使って活躍している小崎さんにぜひとも聞きたいこと、つまり「どうやって英語を学んだか」を聞いてみたいと思います。

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小崎さん

英語、全然ダメです

英語は対面で学ぶ

「楽しいこと」を英語で

アウトプットドリブン

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「これから何かを学ぼうとしている人が、インプットの質を判断することは難しい」。この話にはとても納得しました。確かにプログラミングに関しても、うっかりひどい内容の本を買ってしまう人は多いですね。

一方「アウトプットして、分かっている人にフィードバックをもらう」に関しても、やはりこれから学ぼうとしている人は「分かってる人」かどうかを判断することが難しいんですよね。だから「発音に対してニューヨーカーの意見を聞くなんて」と言われてしまうわけです。

英語の学習に関しては、教科書よりも対面のほうが心が折れにくいとのこと。ゲームでもやさしすぎると飽きるし難しすぎると心が折れるので、適度な難易度に調節することが重要です。対人のコミュニケーションの場合、相手が難易度調整をしてくれることがその他の手法との大きな違いなのですね。

次回は、読者さんからの「情報処理資格試験は初心者がコンピュータサイエンスを学ぶ素材として適切かどうか」という質問にお答えします。(了)


「これを知りたい!」や「これはどう思うか?」などのご質問、ご相談を受け付けています。筆者、または担当編集の風穴まで、お気軽にお寄せください。(編集部)


謝辞:
◎Web+DB Press編集部(技術評論社)のご厚意により、本連載のタイトルを「続・エンジニアの学び方」とさせていただきました。ありがとうございました。
◎インタビュー会場として、「イトーキ東京イノベーションセンターSYNQA(シンカ)」にご協力いただきました。ありがとうございました。


変更履歴:
2014年9月30日:初公開時、イラスト画像(本文、アイキャッチ)として前回のものを掲載してしまいました。現在は修正済みです。申し訳ありませんでした。


この記事を、以下のライセンスで提供します:CC BY-SA
これ以外のライセンスをご希望の場合は、お問い合わせください。


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