「新しい働き方」「自由な働き方」「働きやすい会社」──。ここ数年で、世の中でよく聞くようになった言葉たち。サイボウズも「働きやすい会社」として取り上げていただくことがあります。
そして、実際に中にいるとなかなか気づかないのですが、サイボウズには、転職してきた人やお付き合いのある企業の方々が思わずびっくりしてしまうような「ちょっとおかしい」会社の常識があるようです。
「働きやすい会社」には、世の中の常識からちょっと外れた、その会社ならではの少しおかしいアタリマエが存在するのかも……?
そんな常識を少しずつ紹介していく連載、「働きやすい会社のヘンなところ」。第5話は、会社でプライベートを共有する文化のお話です。
第5話:「勤務時間にプライベートの話をする」なんて、言語道断だと思っていたけど……
「プライベートは仕事に関係ない」なんてことはない
サイボウズには、「分報(ふんほう)」という文化があります。社内の情報共有ツールの中に、ふとした気づきや体調のこと、プライベートで起きた出来事などについて気軽につぶやけるTwitterのような場所があるのです。
一見「プライベートの話を仕事中にするなんて……」と思われるかもしれませんが、実はこのことが、
チームメンバーの相互理解につながったり、思わぬアイデアが生まれる要因になったりしています。
「今業務でこんなことに困っています」とつぶやくと、意図せずほかの部署の人が助けてくれる。「今日は朝から頭痛がします」「今日は生理です」という情報を知るだけで、その人にちょっと優しくなれる──。
「プライベートなんて仕事に関係ない」と排除してしまうのではなく、なんでも気軽に話せる場所を用意することで、社内のコミュニケーションは少しずつよくなっていくのかもしれません。
(つづく)
マンガ:山里將樹 企画編集:明石悠佳